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土地会社で所有している別荘地の土地を大至急処分したい!(宮城県蔵王町)

ご相談者:法人 様(税理士法人 様からのご紹介)
東京都目黒区

 弊社にて以前高い金額で購入した宮城県の別荘地の土地が
あります。
 その土地は、毎年管理費や固定資産税がかかっています。
 会社の決算の関係で資金投下してでも大至急処分したいと考えております。
御社にて引き取っていただけないでしょうか。

状況

会社で所有している別荘地の土地を大至急処分したい!(宮城県蔵王町) 状況
【所在】宮城県刈田郡蔵王町
・駅からバス便のエリア
・別荘地内のため、毎年管理費や草刈り代がかかる
・売買の度に温泉受湯権利金(140万円)がかかる
・土地の過半が傾斜地となっている
・良好な管理がされている別荘地
・お客様の会社の決算の関係で時間がない

解決策

1. ご紹介者(税理士法人 様)との打ち合わせ

 お話をいただいてからご紹介者を訪問し、資料を受領しました。
お客様の中で最も優先順位が高かったのは「会社の決算に間に合うように
処分」することでした。
 そのためには、資金を投下してでも宮城県蔵王町の土地を処分したい、
とのご意向でした。

2. 周辺相場のリサーチ・ご提案

 物件の関係書類をいただき、蔵王町の土地がいくらくらいで
売れるのかをリサーチしました。
 ただ、地域が地域のため、取引事例はほとんどなく、地元不動産会社への
ヒアリングでも「更地の物件は売れない」というご意見が大部分を占めており
ました。
 一般エンドユーザーに販売をしたところで、いつ売却できるかわかりません。
 このままではお客様とご紹介者のご意向に沿うかたちのご提案ができない、
そう考えた私はお客様に以下のご提案をしました。
 「物件の取得経費及び温泉受湯権利金、温泉受湯権利金については、
当社が取得する際のものと当社が第三者に販売する際のものをご負担いただけ
るようでしたら、当社にて購入します」と。
 もちろん、不動産があまり流通していないところでは当社としても
不動産の取得はあまりしたくはありませんでしたが、税理士法人様の
ご紹介のお客様だったため、今回に限り上記ご提案をお客様にさせて
いただきました。

3. 売買契約の締結

 お客様は法人のため、当社のご提案にて稟議をされ、結果としては
ご提案通りの内容にて当社が取得することになりました。

4. 物件調査と現地確認

 当社取得後、販売するために宮城県蔵王町まで行って、物件調査・
現地確認を実施。
 調査は特に問題もなく、終了しました。
 現地調査では、管理体制が良好な別荘地というのはわかったものの
土地の大半が傾斜地となっていました。
 管理会社の方との意見交換をし、管理会社に温泉受湯権利金140万円を
お支払いさせていただきました。

5. 販売活動の実施

 物件調査後、横浜の事務所に戻り販売活動を行うための各種準備をしました。
そして、各不動産検索サイトに掲載をし、販売活動を開始しました。
 ・・・が、地域柄お客様、他社さんからのお問い合わせが全くない時期が
続き、徐々に価格を下げていきました。
 それでも、お問い合わせが増加しない・・・。
 最終的に販売価格100万円以下にしてもお問い合わせは一向に増えて
きませんでした。

6. 独自のルートを駆使し、売却

 販売開始から1年が経過し、独自のルート及び今まで現地に行った際に
お話をした方などに再度、ご購入していただけないかのアプローチを実施。
 かなり苦戦はしたものの、1組、条件次第で購入しても良いと仰って
いただけるお客様を当社にてお探しすることができました。
 そして、諸条件を調整し、事前に契約書等の確認を行い、無事に
売買契約の締結と引渡しをすることができました。
 もちろん、契約時には買主様より売買代金を受領し、私のほうで
買主様に温泉受湯権利金140万円をお支払いさせていただきました。

担当者からの一言

 今回の案件のポイントは、「地方の負動産を処分するための資金投下」です。
 現在、地方物件、特に更地の物件は物件が飽和状態で購入希望者が少なく、
売却が困難となります。
 もはや、金額を下げれば売れるというのはごく一部のエリアに限定されます。
 そのため、今回の売主様は会社の決算前に売却するためには「負動産を手放す
ために資金を投下する」ということが功を奏し、当社としてお手伝いすることが
できました。
 最近では本当に「地方物件を子供に相続させたくない、お金を払ってでも
手放したい」というご相談がどんどん増えています。
 私としても今回の案件で改めて、地方物件、別荘地の需要の少なさを
痛感させられました。(でも、とても勉強になりました)
 また、地方の物件は売却を手伝ってくれる不動産会社が少ない点も注意が
必要です。
 そのため、将来、ご売却をご検討される際にはどこにある、なんていう会社が
売却を手伝っていただけるかを予めリサーチしておくことが大切です。
 もう1つ、別荘地には管理費や温泉受湯権利金がつきものです。
売買の際にはその点も忘れずにチェックするようにしてください。

 関係者のみなさま、本当にありがとうございました。