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マンション1DKのマンションを残置物(家具)がある状態ですぐに売却したい!(東京都中央区)

ご相談者:司法書士の先生
神奈川県横浜市

 弊社(司法書士事務所)のお客様で相続のお手続きを
されている方がおります。
 そのお客様の相続財産の中で不動産(マンション)があり、
相続の遺産分割に長期間かかってしまったため、お客様からは
すぐに売却したいというお話をいただいております。
 室内には残置物(家具)等が多数あります。
 何とかお手伝いいただけないでしょうか?

状況

1DKのマンションを残置物(家具)がある状態ですぐに売却したい!(東京都中央区) 状況
【所在】東京都中央区佃2丁目
・駅からは近く、利便性が良い
・室内は残置物(家具等)が多数ある状態
・周辺にはマンションが多数(競合も多い)
・室内が全体的に傷んでおり、リフォームが必要
・間取りは需要の少ない1DKタイプ

解決策

1. ご紹介者(司法書士法人 様)との打ち合わせ

 ご相談をいただき、すぐにご紹介者(司法書士法人 様)の代表の方を
訪問し、打ち合わせをしました。
 お客様は相続人間での遺産分割協議にかなりの時間がかかってしまった
ため、早期に売却し、お気持ちをすっきりしたい、と。
 まずはいくらでこのマンションがいくらで売却できるかについて
私のほうで査定書を作成させていただくことになりました。

2. 物件調査の実施

 査定書を作成するためにまずは物件調査を行いました。
法務局や区役所、都庁などで詳細を調査しました。
 今回はマンションだったため、マンションの管理体制について
管理会社に対しても調査依頼をし、調査結果を入手しました。

3. 査定書の作成

 調査結果を精査するとともに周辺での取引事例、販売中物件(競合物件)を
調べました。
 そして、周辺の不動産会社の方にも相場観のヒアリングを実施。
 地元不動産会社の方からは、「この地域は、ファミリー向けは
売れますが、1DKはなかなか売れません」という見解をいただきました。
 査定書の作成に際しては、室内の状況(リフォームが必要なこと)も
考慮。
 最終的には、一般市場に販売した場合の査定金額(いつ売却できるか
わからない金額)と当社が購入させていただく場合の購入金額の2つを
記載し、査定書としてまとめさせていただき、ご紹介者様にお渡ししました。
※この時、当社がご提示させていただいた金額は、かなり企業努力を
 させていただいた金額でした

4. 売買契約の締結

 ご紹介者様にて相続人の方と協議をしていただき、
最終的に「内装状況も良くないため、いつ売れるかわからないで一般市場で
販売するのではなく、リライトさんに売却したい」ということでお話を
まとめていただくことができました。
 後日、相続人の方とご契約させていただくことができました。

5. 引渡し前の準備

 ご契約締結後は、残置物の撤去のために残置物撤去業者、リフォームの
見積りのためにリフォーム業者と一緒に現地にて打ち合わせをしました。
 残置物については、打ち合わせ後、業者さんによる迅速な対応のため、
撤去が速やかに完了しました。
 そして、内装のリフォーム内容についてもリフォーム業者さんと
更に詳細を打ち合わを開始。
 マンションの場合、リフォーム工事に際し、近隣住戸の承諾書が必要と
なる場合が多く、今回も近隣住戸からの書面で承諾書が必要でした。
 そのため、リフォーム業者さんにて承諾書の取得についても動き始めて
いただきました。

6. 最終代金のお支払いと販売準備

 引渡しの準備が整ったところで売主様に売買代金全額をお支払い
させていただき、鍵と所有権をお譲りいただきました。
 物件取得後は、すぐにリフォーム工事を実施。
 和室を洋室に変更し、すべての設備を交換。

7. 販売活動の実施と売却

 リフォーム工事が完了し、販売活動を開始しました。
 ただ、場所はいいのですが…当初より想定していた1DKという間取りが
思いのほか需要が少なく、毎週のお問い合わせも少ない状況でした。
 販売方法を精査し、変更を加えた結果、地元不動産会社さんのご紹介にて
買主様をお探しすることができました。

担当者からの一言

 今回の案件は、「長期化した相続による精神的なストレス」がポイントでした。
 最近ご相談いただくお問い合わせの中で「相続が長期化」しているという
ことをよく耳にします。
 相続の長期化は、当初、いくら欲しいという相続人間での話し合いの
中で決着がつかず、起こります。
 一度、揉めてしまった相続は、相続人全員が着地点が見出せず、
かなりの時間を要します。
 時間だけならまだしも、遺産分割の話が決着するまで常に相続のことを
考えてしまうため、精神的なストレスは計り知れません。

 今回の売主様も同様にお仕事をされている中で、相続のことも考えなくては
ならない、そういったことが重みとなってしまっていました。
 そのため、時間をかけて一般市場に販売をかけていくのではなく、
当社にお譲りいただけたという流れになったのです。

 お客様的には相続手続きも無事に完了し、ホッとされた様子でした。
 当社としては、事業利益は少なかったものの、お客様のホッとされた様子を
見れただけでも事業化した意味はあったと思っております。

 揉めない相続のために必要なこと、それは「譲り合いの精神」です。 

 関係者のみなさま、本当にありがとうございました。