戸建主人が残した千葉県の空家を子供には残したくない!(千葉県市原市)
ご相談者: | F.K 様(不動産会社の方からのご紹介のお客様) 横浜市緑区 |
夫が亡くなり、千葉の不便な場所にある不動産を相続しました。
大手不動産会社に売却をお願いしましたが、全く売れませんでした。
建物は20年以上空家のままになっていて、床も抜けて、外壁も剥がれるほどボロボロの状態です。
私も高齢であり病気がちでもあり、子供には絶対に残したくないと思っています。
大手不動産会社では売れなかった物件ですが、御社にて売却のお手伝いをしていただけないでしょうか?
状況
・交通の便が大変に悪く、生活利便施設もほとんどない場所で、車利用が主な手段となっている。
・空家の期間が長期間に亘ってしまったため外壁等に相当なダメージが見られる。
・築35年と老朽化しており、一階の床の大部分が踏み抜けそうな状態で、2階部分には雨漏りの跡が複数個所見られる。
・市街化調整区域にあり、建て替えが大変。
解決策
1. お客様との打ち合わせ
まずは、お客様のご自宅にて打ち合わせを実施。
その際に予め調べておいた周辺の不動産市況や都市計画等についてお話をさせていただきました。
周辺の不動産市況はとても低調で、売り物件は多数あるものの、取引きはほとんど成立しておりませんでした。
売主様からは、「主人がひとりで決めて購入したので、現地も昔に行ったことがあるくらいでよく知らない」旨のお話をいただきました。
2. 物件調査と販売活動
当社で昨年秋に物件調査を行い、昨年末から販売を開始しました。
当社には同様の難あり物件を探しているというお客様が多数いるため、情報を公開せずに、当社にご登録いただいているお客様に限定し、お声掛けしました。
そして、後日、現地で内覧会を開催し、すぐにそのうちの2組のお客様よりお申込みをいただくことができました。
3. 購入申込書と諸条件のすり合わせ
2組のお客様より同じ金額でのお申込みをいただけたため、売主様にどちらのお客様にお譲りいただくか、決めて頂きました。
そして、売主様にお決めいただいたお客様と諸条件の協議等をし、ご契約に向けての準備を開始しました。
4. 売買契約の締結とお引渡し
諸条件が整ったところで契約関係の書類を作成し、契約・引渡し時期を調整しました。
売主様がご病気がちのため、当社のほうで売主様のご自宅に伺い、先に売買契約書等にご署名をいただき、書類をお預かりさせていただきました。
その後、買主様にご契約書等にご署名いただきました。
その際に買主様より売買代金をお預かりし、売主様よりお預かりした書類、鍵一式、所有権移転登記のための書類をお渡しし、無事にご契約とお引渡し手続きを終えることができました。
5. お預かりした売買代金の受け渡し
ご契約時に買主様よりお預かりした売買代金及び売主様お控えの売買契約書等を持ち、その日のうちに売主様のご自宅を訪問。
そして、売買代金・売買契約書等を売主様にお渡しをし、全ての手続きが完了しました。
売買代金を売主様にお渡しした際、売主様は金額以上に「手放すことができたこと」が嬉しかったのでしょう、売主様の目には涙が溢れていました。
担当者からの一言
今回の案件のポイントは、「田舎の不動産の売却方法」でした。
今回の案件は売主様のお亡くなりになられたご主人様が、生前にご家族にあまり相談されずにご購入された不動産が相続財産として残されていました。
そのため、売主様は「お子様には絶対にこの不動産を残せない」と強くお考えでした。
大手不動産会社でも売れなかった不動産。
それを当社では、わずかな期間の間に2組のお客様から購入申込書をいただくことができました。
なぜ、当社がこういったことができたのか。
それは「田舎の不動産の売却方法」を知っているからです。
今回は難あり不動産をご売却できましたが、相続後に「こんな不動産があったのか!?」とならないためにもご家族で不動産のご購入の際には、十分に意思疎通を図って共有しておいていただくことが、将来「あまり知らない不動産」で頭を悩まさなくてもすむ一つの方法です。
関係者のみなさま、本当にありがとうございました!