マンションエレベーターがない4階部分のマンションをどうしたらいいか教えてほしい!(東京都小金井市)
ご相談者: | K.Y 様(ユーザー様) 東京都小金井市 |
先日、実家を2世帯住宅に建替えし、今度、そちらに引っ越すことに
なりました。
引っ越し後は今のマンションが空家となってしまうため、貸すか、
売却するか考えています。
いろいろな条件を考慮するとどちらがいいのでしょうか?
状況
・駅からバス便エリアに立地
・エレベーターがないマンションの4階部分
・築36年が経過
・新築時よりリフォームがされていない
解決策
1. お客様との打ち合わせ
お客様は以前千葉県我孫子市の市街化調整区域の建物の建築が
できない土地をご売却いただいた当社のユーザー様でした。
ご相談のお電話をいただき、詳細をお聞きするためにお客様の
ご自宅を伺いました。
内容は前述のとおり、「今後空家となってしまうマンションの
活用について」でした。
そして、お客様のご意向もお聞きしました。
2. 物件調査、提案書兼査定書の作成
お客様との打ち合わせ後に物件調査とお部屋を貸した場合の
月額家賃、賃貸できる程度にリフォームするためのリフォーム費用、
周辺の売却事例、販売中の競合想定物件をリサーチし、提案書兼査定書を
作成しました。
このときポイントになったことは、賃貸の場合は「賃貸できる水準に
するためのリフォーム費用が高額となったこと」、売却の場合は
「エレベーターがないマンションの4階部分ということ」でした。
3. お客様との打ち合わせ2
提案書兼査定書を作成後、再度お客様との打ち合わせをしました。
そして、賃貸の場合、売却の場合のそれぞれのメリット、デメリットを
詳細にご説明しました。
最終的にお客様のほうで賃貸にだした場合の空室リスクとリフォーム費用の
回収時期について懸念され、売却する方向になりました。
ただ、まだお部屋に売主様が居住中で室内に大量の家具等があったため、
売主様お引っ越し後に売却活動を進めることで合意しました。
今回は、売主様が居住中の段階で売却活動をしてしまうと家具の影響で
せっかくのお部屋が狭く見えてしまう可能性があったからです。
4. 売却活動の実施
売主様がお引越し後、鍵をお預かりし、現地を再度確認。
そして、一般市場に販売する前にマンションを好条件にて
購入するマンション買取会社に現地を確認していただき、
購入可能金額のご提示をいただきました。
一般市場に販売した後にマンション買取会社に購入希望金額の
ヒアリングを行っても、販売金額以上にならないため、事前に
ヒアリングをしました。
そして、独自のルートを駆使し、好条件をご提示いただける
マンション買取会社をお探しすることに成功しました。
5. お客様との打ち合わせ3
一般市場への販売直前に再度、売主様と打ち合わせをし、
マンション買取会社の好条件での内容をお伝えしました。
そして、リフォーム費用を考慮した査定金額とマンション買取会社の
購入金額、その他諸事情等を考慮し、一般市場で販売を開始していくか、
マンション買取会社に売却いただくかをご判断いただきました。
最終的にリフォーム費用と現在の室内の状況を考慮すると売却できる
金額はマンション買取会社と同じくらいであると予想できたため、今回は
マンション買取会社にご売却されるというのが売主様のご判断となりました。
6. 売買契約と内装リフォーム
売主様との打ち合わせ後、そのマンション買取会社とのご契約に向けて
各種調整し、売買契約の締結をしていただきました。
そして、売買契約締結後、買主であるマンション買取会社による
大規模リフォームが行われました。
7. 内装リフォーム後の販売活動の実施
買主様による大規模リフォーム後は、お部屋が見違えるほどの
良好な状態となりました。
もちろん、印象も抜群によくなりました。
そして、徐々に不動産市場に情報を出し始めたところ、すぐに
購入希望者をお探しすることができ、売買契約の締結をしていただく
ことができ、昨日何の問題も起きることなく、無事にお引渡しを
終えることができました。
担当者からの一言
今回の案件のポイントは、「一般市場に出す前にすること」でした。
売主様としては、不動産を高く売却したいということは当然のことだと
思います。
私が、以前住み替えのため、自宅マンションを売却した際も同様の
考えでした。
不動産の売却をされる場合、焦ってすぐに情報を公開すればいいという
ものでもありません。
少しでも高い金額で、良い条件で売却をする場合は、焦らず、市場を
調べることです。
今回は、一般市場に販売を開始する前にマンション買取会社に購入可能
金額をヒアリングしたことが功を奏しました。
これがもし、一般市場に販売開始後にマンション買取会社に購入金額を
ヒアリングしていたときは、金額が下がってしまっていたかもしれません。
大切な不動産だからこそ、売却時は焦らずに、じっくり検討するように
しましょう。
関係者のみなさま、本当にありがとうございました。